猫写真でC-AFやC-AF TRの使い方は?(オリンパスEM1 mark2)

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オリンパスのカメラにはC-AFやC-AF TRという、動き物を撮影する時に便利なオートフォーカス機能があります。

C-AFはコンティニュアス・オートフォーカスの略で、シャッター半押しの状態でカメラが勝手にピントを合わせ続けるというもの。

C-AF TRはコンティニュアス・オートフォーカス、トラッキングの略で、一度ピントを合わせた被写体をカメラが勝手に追尾しながらピントを合わせ続けるというもの。

どちらもスポーツシーンや動物の撮影など、動く物をキレイに撮影するために実装されている機能です。猫の撮影をする時にC-AFというのはどの程度役に立つのか、どんな設定・使い方がよいのか?検証してみました。

今回使ったのは動き物に強くなったとされるEM1mark2です。レンズは12-100のf4PROです。


C-AFは歩いてくる猫に最適

EM1だと、下のボタンを押すとAFのモードが選択できます。
オリンパスEM1 M2のAFボタン

下の写真の赤で囲った枠の中に緑のピントマークがあるのがわかりますでしょうか?

ピントが合うとこのマークが出てすぐに消えます。被写体が動いてピントがずれると再びオートフォーカスが自動で作動し、緑のマークが出てピントが合ったことを知らせます。

c-AFピント

シャッターボタンを半押しの状態の間ずっと、この動作を勝手に繰り返してくれるのがC-AFモードというわけです。

このモードのオートフォーカスの精度はかなり高いと思います(僕がテストしたのはEM1mark2)。

しつこいようですが、このモードはターゲット(ピントを合わせようとしている部分)に対してオートフォーカスが自動でピント合わせを繰り返すというものです。
つまり、被写体を捉え続けることができない場合には意味がありません(いきなり飛び出してくる猫を撮影するなど)

猫撮影の場面で考えると、次のようなシーンで使うと有効ではないかと。

歩いてくる猫を撮影する・・・普通のオートフォーカスだとピントがずれるし、マニュアルの置きピンだとシャッターチャンスが少なくなるのでC-AFは使える

ゴロゴロと転がる猫を撮影する・・・これも普通のオートフォーカスだと結構ピントがずれてしまうことも。

魚を加えて移動する猫、獲物を狙っている猫など・・・派手に動かれると辛いですが、このあたりのシーンでも使えそうです。

C-AFをできるだけ早く動作させるためのポイント

後日、オリンパスの方にC-AFを早く動作させるためのポイントを聞いてきましたので、ご紹介しておきます。

1、レンズによってもAFのスピードが異なるので早いレンズを装着すること。

AFが早いのはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROやM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。僕が今回テストで使った12-100f4PROはこれら2本に比べるとやや遅めとのことでした。もし12-40や40-150をお持ちの場合は優先的に使うとよいでしょう。

2、ターゲットはシングルではなくグループを使う

C-AFが自動的に動作するのは、ターゲット内の被写体に対してのみとのこと。シングルターゲットの小さな枠で動く被写体を捉え続けるのは確かに厳しい。ですので、グループターゲットで少し大きめの枠を設定し、その枠の中で被写体を捉え続けた方がピントも合う確率が上がるというわけです。

「それなら、オールターゲットにしてしまっては?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。考え方としては正解ですが、オールターゲットにするとピントを合わせる範囲が広すぎるためにCPU(コンピューターの演算をする装置)に負荷がかかります。結果、フォーカスによけいな時間がかかる可能性があるとのこと。ですので俊敏に動き回る動体に対してはグループターゲットくらいがちょうどいいという考え方です。

3、オートフォーカスの距離設定をしておく。

猫の場合、被写体との距離はある程度決め打ちできます。近距離だと0.5m、遠距離でも5m程度など。この距離を設定しておくことで、ピントが外れた場合に再度ピントを合わせる時の動作速度が向上するということです。

なるほど、C-AFでもいろいろと考えて設定しないといけないんだなあ、と思い知りました。

余談ですが、初代EM1ではシングルオートフォーカスの時にはコントラストAFという機能が使われていました。EM1mark2ではシングルオートフォーカスの時でも像面位相差とコントラストAFの両方が使われているみたいです。mark2を使っているとEM1の時よりも少しAFが早い気がしたのは気のせいではなく、この機能の違いからだったみたいです。

C-AF TRは正直使いにくい

被写体をファインダーの真ん中に捉えることができる場合にはC-AFは猫撮影でも使えると思いますが、C-AF TRはどうでしょうか。

C-AF TRを選ぶと、下の写真のような状態になります。
C-AF-TR
シャッターボタンを半押しにしている間は、緑の枠がずっと出た状態になり、ターゲットを勝手にカメラが追いかけてくれるというわけです。

ターゲットを追いかける精度が高いとすれば、この機能はちょこちょこ動き回る猫写真にとってかなりありがたい機能になるはず!

早速試してみることに・・・

実際に使ってみて思ったことは「そもそもピントが合わせにくい」ということ。
例えば、猫の目にピントを合わせたつもりでも、カメラは猫の頭部がターゲットだと思い込んでしまう。
猫が少し動くと頭部を追尾してしまう、といった具合です。

ターゲットモードをシングルではなく5点やグループなどいろいろ試してみたのですが、結果は似たような感じでした。

もう一つの難点は類似した色や形が多い場合に、追尾の精度が極端に悪くなる、という点です。
追尾の感度を調整できるのでいろいろと試してみたのですが、結果は似たようなものでした。

TRの精度がどの程度なのかを理解するために、形がはっきりとした追尾しやすそうなゲイラカイトを被写体に実験してみました。
C-AF TR実験1
ゲイラカイトにシングルターゲットでピントを合わせて追尾を開始します。
C-AF TR実験2
このくらいの移動まではなんとか追尾してくれていますが、時々ターゲットを見失ってしまいます。

かなりはっきりとした被写体だと思うのですが、これでも追尾の精度は50%を切るレベルでした。
(動きもかなりゆっくりだし、コントラストはわかりやすいし、正直100%近くの追尾精度を期待したのですが・・・)

実際にこの機能を使って佐栁島の飛び猫の写真にチャレンジしてみたのですが、結果は散々でした。
100枚とってピントがあったのは1枚程度の割合です。
マーク2では、追尾の感度や被写体までの距離など細かな設定もできるのですが、いろいろ変えてみても大きな変化は得られず。

※上の記事でも書いていますが、追尾の感度や被写体までの距離設定はC-AF TRのためではなく、C-AFの詳細設定だったみたいです。なのでTR機能には直接関係ないみたいでしたToT

C-AF TRは色が紛らわしく、形が一定ではない(うごくとすぐに形が変わる)猫には不向きだと思いました。

C-AFを使う時の注意点

C-Afを使うとバッテリーの消費が激しくなります。

僕の場合、先日行った佐栁島で飛び猫をC-AF TRで実験的に撮り続けていたのですが、昼過ぎにはバッテリーが赤ランプ状態になりました(カメラはEM1mark2)。交換して15:00頃には2本目のバッテリーが赤ランプ状態に。C-AFを頻繁に利用する場合にはバッテリーは1日で3〜4本くらい使いそうな勢いでした。



連写の設定にも注意が必要です。C-AFやC-AF TRを使う時の連写は皆さんHかLどちらを使っていますか?

連写にはHとLという2種類のモードがありまして、Hというのが最初の一枚目の撮影タイミングでピントが固定されるものでLというのが撮影ごとにピントが変わるというものです。

C-AFの最大の特徴はシャッターを切るたびにそのピントが変化することですので、Lモードの連写を選択しないと意味がありません。ご参考まで!

レンズ選びも重要です。

上に書いた通り、レンズによってAFの速度が異なります。AFはレンズに内臓されたモーターで行うらしく、レンズによってこのモーターの速さが異なるとのことでした。早いのは上に紹介した、12-40や40-150のPRO、300mmのf4単焦点も早いとのことでした。ですので、もしこれらのレンズを持っている場合は、C-AFを使うのならこれらのレンズを装着した方がよいということになります。

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