あちこちでかわいい子猫を見る機会が増えるシーズンです。子猫たちをかわいく撮るにはどうすればいいか。カメラの設定を中心に考えてみました。
まずは猫の出産を知ろう
猫は交尾から2ヶ月程度で出産します。タイミングは春と秋が多いとされています。一度の出産では三匹以上産むことが多いのが特徴です。
産まれた子猫は1週間程度で目が開き、3週間程度で自力歩行が始まります。4週目くらいから狩りの練習が始まりますので、兄弟猫がじゃれあう写真を撮るならこのタイミングがベストです。
産まれてから6ヶ月程度まではどんどん大きくなり、それ以降緩やかな成長に変化し1年程度で成猫となります。
撮影における注意点
猫撮影全般に言えることですが、撮影の際にはフラッシュは使わないようにしましょう。猫の目は明かりに敏感です。
また、シャッターの大きな音は猫をびっくりさせてしまいますので、できるだけ静音シャッターを使いましょう。
上の写真はオリンパスEM1mark2+12-100F4.0です。静音シャッターを使ってやや遠くから親猫を刺激しないようにこっそり撮影しています。
親猫が一緒にいる場合、不用意に近づくと子猫を守ろうとしてひっかかれることがあります。猫が一度警戒すると、子猫を連れて違う場所に移動してしまうこともあります。
せっかく猫たちが見つけた安心な子育て場所を引っ越しさせてしまうのはよろしくないので、ゆっくりと焦らず、猫が警戒心を持たないような距離感を大切にしながら撮影にあたってくださいね。
狭く暗い場所でも撮影できるセットを用意
子猫たちは納屋の中や、お世話さんが用意されたダンボールの中など、狭く暗い場所で育てられることが多く、撮影環境としてはあまり良くないケースが多いです。
狭く暗い場所で撮影するには、次のようなカメラセットがおすすめです。
・ISO感度に強いカメラ本体(フルサイズ)
→暗い場所でシャッタースピードを上げるためには、ISO感度を上げる必要があるので高いISO感度耐性が強いフルサイズカメラが心強いです。
ソニーα7ⅢのISO感度に関する記事はこちらを参照。
・明るいレンズ
→ISO感度だけでなく、できるだけ明るいレンズを使うことでシャッタースピードを上げられるようになります。
・広角系のレンズ
→子猫の顔のアップなどを撮る場合だと、望遠系のレンズでもいいのですが、子猫が住んでいる場所などもあわせて写したい場合にはできるだけ広く写せる広角系のレンズがおすすめです。
ソニーZEISS 16-35mm F4のレビュー記事はこちら。
例えば、こちらの写真。相当暗く狭い場所での撮影でした。
ISO1000、使ったレンズは16-35mm、F4(フルサイズ)の広角です。レンズに関してはF2.8とか単焦点のF2.0とか明るいほど良いと思います。
カメラ本体はソニーのα7Ⅲです。
撮影は動きモノ用の設定で
自力歩行ができる子猫はちょこちょこと動き回りますので、意外と撮りにくいものです。オートフォーカスは、AF-Cなど、動きモノを撮る時に使うモードがいいと思います。
また、障害物が少ない場所では、AF-Cのトラッキングモードなどを試してみてもいいかもしれません。
ソニーα7ⅢのAF-Cに関する記事はこちら
オリンパスEM1のC-AFに関する記事はこちら
フォーカスエリアはゾーンなど広めでも良いのですが、子猫は特に瞳にピントがあっているかどうかで写真の出来が大きく変わりますので、できるだけ瞳を狙ってフォーカスし続けたいところです。
子猫の場合、顔をアップ気味で写すことが多くなりますので瞳にピントがあっていることはとても重要です。動物の瞳に自動でピントがあう機能がある場合は迷わず使いましょう!