僕が現在(2019年5月)、メインで使っているカメラとレンズのセットです。このセットはオリンパスのEM1mark2+12-100F4に次いで猫活最強ではないでしょうか。
今から猫写真を本格的に撮ってみようと思っている方や、今のセットに満足していない方は一度ご覧ください。
猫写真に欠かせないコンパクト・軽量
猫の写真を撮るには猫に出会う必要があります。天気などによっては、猫になかなか出会えないことがある猫活。歩き回ることが結構多いものです。
コンパクト・軽量は猫活にとって最も重要なカメラ選びのポイントになるのです。
マイクロフォーサーズやAPC-Sカメラといったセンサーサイズが小さめのカメラはコンパクト・軽量に製造できるという特徴がありましたが、最近のフルサイズミラーレスはそれに勝るとも劣らないようになってきました。
実際に、マイクロフォーサーズ(EM1mark2と12-100mm,F4のレンズ)とフルサイズ(α7Ⅲと24-105mm,F4のレンズ)を比較してみましょう。
EM1mark2(574g)+12-100(561g)=1,135g
α7Ⅲ(650g)+24-105レンズ(663g)=1,313g
カバーできるレンズの広さが違いますが、マイクロフォーサーズとフルサイズの差がたったの178gしかない!
もはや重さや軽さはマイクロフォーサーズやAPS-Cカメラだけの代名詞ではなくなってきているんですよね。
広角から望遠までカバーするズームレンズ
α7Ⅲの場合、24-105 F4というレンズが猫写真でかなり使えます。
広角は24mmあれば背景を見せながら猫を撮ることができます。望遠側は105mmだと少し足りないと感じることはありますが、α7Ⅲでは、APC-Sモードというものが利用でき、105mmの望遠を1.5倍の157mmの望遠として使うことができます。
(APS-Cモードについて詳しい説明は、こちら)
24mmで撮影したのがこの写真。猫写真ではありませんが、画角の広さが伝わるでしょうか。
逆に望遠側で撮影したのがこちら。
桜の木の端の方に猫が座っていて、50mmなどではまったく絵にならない状態でした。105とAPS-Cモードがあればとっさの遠い猫もまるで近くにいるかのように撮影することができるわけです。
レンズ一本でこの両方の画角が手に入る。しかも高画質。
このレンズが使えることも猫活には欠かせないポイントですよね。
すばしこく動き回る猫を捉えるAF機能
α7Ⅲは上位機種のα9に搭載された、693点像面位相差AFセンサーを搭載しています。加えてコントラストAF枠も425点に多分割化していて、AFの速度や追随性能が飛躍的に向上しています(α7Ⅱと比較すると2倍とのこと)。
この性能のおかげで、動き物を撮る時に使うAF-Cモードの歩留まりもかなりいい印象があります。
(α7ⅢのAF-Cモードについては詳しい説明は、こちら)
AFが速いと、こんな猫の動きでもAF-Cモードでピントをしっかりと合わせることができます。
さすがに近距離をダッシュするようなシーンをAF-Cなどで捉えることは難しいですが、画面全域をピント合わせに使えるので、画面の右側で置きピンをしてこんな迫力ある猫の写真を撮ることも可能なんですね。
シャッターチャンスを逃さない高い連写能力
動きの早い猫のシャッターチャンスを逃さないためには、ある程度の連写性能も欲しいところ。
α7Ⅲは1秒間に10コマの連写ができます。この連写は、単にシャッタースピードが早いというだけでなく、10コマすべてで露出とピントが変化しているのです(AF/AE追随)。
しかも、メカシャッターでも電子シャッターでも同様のスピードですので、猫写真においては十分な連写能力だと言えます。
上で紹介したような動く猫に連写は欠かせませんが、連写で一番恩恵を感じるのは飛び猫写真です。
ちょうどいい位置で猫を写しとめるのに連写は必須。可能な限り速い連写がモノを言います。
ボケがキレイなレンズ性能
猫写真の多くは背景をある程度鮮明に写し、猫と猫が生活する景色を写真にすることが多いです。が、時には猫の表情を強調し、前景や背景をぼかしてしまいたいこともあります。
ボケを作った時に、レンズの性能が悪いと、ボケのグラデーションがきれいに出ないことがあります。
24-105 F4は、ご覧のように解像度が高いのに、ボケのグラデーションも綺麗に出ます。ピントがあった部分はしっかりと解像し、ぼかしたい部分は美しくぼかしてくれる、とても優秀なレンズなのでした。
と、まるでソニーの営業マンのようになってきましたが、α7Ⅲと24-105F4の組み合わせがいかに猫撮影によいかをご紹介してみました。