家猫を撮るのは意外と難しくないですか?家猫撮影に適しているのはフルサイズかフォーサーズか?考えてみました。
結論! カメラはフルサイズがオススメ
結論から言いますと、家猫を撮る時に使うカメラはフルサイズの一眼レフがオススメです。
家の中は外と違って昼間でも光の量、つまり露出が小さく、早いシャッタースピードを確保するのが難しくなります。寝ている猫などあまり動かない場合は良いのですが、猫じゃらしで遊んでいる猫など動きがあるシーンを撮るには最低でも1/640くらいのシャッタースピードを確保したいところです。
家の薄暗い環境でこのスピードを確保するとなると、ISOの値を調整する必要があります。ISO6400や12500、猫の毛並みが光を反射しにくい茶色などの場合はそれ以上のISOに調整しなくてはいけない場合も出てくるでしょう。
※写真はソニーのフルサイズミラーレスα7ⅢでISO6400で撮影した家猫写真をトリミングしたもの。暗いところでの撮影ですが、普通に鑑賞できます。
ISOの値が大きくなればなるほど画質は荒くなってきます。ISOをあげても画質が劣化しにくいのはセンサーサイズが大きいカメラ、つまりフルサイズのカメラなのです。
高感度耐性に強いフルサイズ
フルサイズのカメラの場合、ISO感度は12800や25600など大きな値が使えます。
もちろん、フルサイズとは言えまったく劣化しないわけではないのでISOの値は低いにこしたことはありませんが、インスタグラムやfacebookに投稿するような使い方の場合はISO12800など大きな値で撮影してもほとんど劣化していることが分からないレベルです。
下は実際にISO12800で撮影した家猫の写真です。
実際にISOを色々変えて撮りくらべてみた記事がありますので、気になる方は一度ご覧ください→α7ⅢのISO感度はどこまであげられる!?
明るいレンズも必要
高感度耐性が高いフルサイズのカメラには明るいレンズを着けましょう!
よくカメラと一緒におまけのように付いてくる標準レンズがありますが、そういうレンズは大概暗めです。
レンズはF4やF2.8あたりが欲しいところです。家猫の場合は、後ろの背景をぼかしてしまいたい場合が多いと思いますので、欲をいうとF2.8の中望遠まで使えるズームレンズなどがいいですよね。
例えばソニーのα7Ⅲを使う場合は、レンズはTAMRONの28-75mmF2.8とかが使いやすそうですね。このレンズ、広角側でレンズ先端から5.7cmまで被写体に接近して撮ることができるというすごいレンズでしかも安い。僕はまだ持っていませんが、家猫を本格的に撮る場合には購入してもよいかなを考えています。
※写真はタムロンの公式サイトより引用
マイクロフォーサーズやaps-cを使う場合のメリット
フルサイズのカメラの話ばかりをしてしまいましたが、マイクロフォーサーズやaps-cなどセンサーサイズが小さいカメラでの家猫撮影ももちろんOKです。
ISOではフルサイズに負けますが、同じ被写界深度で比べた場合、明るさを確保しやすいというメリットがあるのです。少し詳しくご説明しておきましょう。
例えばフルサイズとマイクロフォーサーズを比べた場合、同じ24-70のF4というレンズを装着したとします。フルサイズは24-70のF4のままですが、マイクロフォーサーズをフルサイズ換算すると焦点距離は倍なので48-140。ボケに関しても、マイクロフォーサーズのF4はフルサイズに換算するとF8くらいのボケになります(被写界震度が2段分広くなる)。レンズの明るさはどちらもF4のままです。
つまりどういうことか。
マイクロフォーサーズのF4は、フルサイズのF8の被写界深度でF4の明るさのまま撮影ができるということです。マイクロフォーサーズのF2.8ならフルサイズのF5.6と同等の被写界震度でレンズの明るさはF2.8のまま。
動いている猫にピントを合わせたい場合などは、やや絞り気味にして被写界深度を広げて撮りたいこともあります。フルサイズでF8に設定すると光量もF8の明るさになりますが、マイクロフォーサーズだとF4でF8の被写界深度が稼げて明るさはF4のままということになります。
どんなシーンの家猫を撮りたいかによって、使い分けるのが良さそうですね。
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