牛舎の猫撮影

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以前投稿した「牛舎の猫たち」をお読みいただいている方が多かったので、今回は牛舎で猫撮影をする際のポイントをまとめてみました。

牛舎は基本的に部外者立ち入り禁止です。きちんと撮影意図などをご説明して許可を得るところからスタートします。

許可を得ることができたら、牛舎の方の指示に従ってルールを守りながら撮影をさせていただきます。

牛舎に適したカメラやレンズ

牛舎は直接日光が当たりにくく、少し薄暗いエリアが多いです。よって、カメラは高感度に強いものが良く、レンズは明るいものがオススメです。

高感度に強いカメラとは?

例えば下の写真をご覧ください。

この写真は朝の牛舎で撮ったものですが、シャッタースピードを1/60にするためにISO6400にしています。牛舎ではISO3200以上の設定を使うことは多く、高感度に弱いカメラだとあまりキレイな写真は撮れません。

カメラのセンサーの規格でいうと、マイクロフォーサーズやAPS-Cよりもフルサイズの方が高感度には強いです。

同じフルサイズのカメラ同士では、高画素機よりも画素数が少ないものの方が高感度に強い傾向がありますので、参考までに。

明るいレンズとは?

下の写真をご覧ください。

実はここはかなり暗い場所です。SONYの50mm F1.2というレンズを使って絞りをf1.2で撮影しているので、なんとか写すことができているんです。

レンズにはf1.2とか、f4とか、f4-5.6とか、明るさを示すスペックが示されています。この数字が小さければ小さいほど明るいレンズなんです。
例えばf1.2だと肉眼では相当暗い暗所でも1/200などのシャッタースピードを確保することができたりしますので、牛舎の暗いエリアでもそれなりに写真が撮れます。
ズームレンズをお使いの方はf2.8やf4が多いと思いますが、このあたりの明るさだと撮れる写真はある程度制限されてしまいます。

ですので、牛舎で撮影する機会が得られたら明るいレンズを一本用意しておくと重宝します。

たくさん撮ってみる

カメラとレンズが最低限の条件を満たしていれば、後はたくさん撮ってみて試すしかありません。明るいレンズや高感度に強いカメラが用意できない場合は、屋外で撮ったり、明るい場所を探してそこで撮るようにするといいと思います。

僕の撮った写真とその設定内容を参考までにご覧ください。


カメラα73、レンズ100-400GM
絞りf5.0、シャッタースピード1/60

レンズが明るいレンズではないので、絞りはf5.0が限界でした。そのため、1/60で手ブレしないように、しっかりとカメラを構えて撮影しています。


カメラα9、レンズ50mmGM
絞りf1.2、シャッタースピード1/320

牛舎の子猫は物陰に隠れたりしていることが多く、かなり暗所での撮影になります。f1.2の撮影では子猫の目にしっかりとピントが合うように注意をします。まだ小さな子猫の場合、シャッタースピード1/320くらいあればほぼブレずに撮ることができます。


カメラα9、レンズ50mmGM
絞りf8.0、シャッタースピード1/30

暗所での撮影はfをできるだけ下げる(明るく)ことと説明しましたが、複数の猫を撮影したい場合などはできるだけ広い範囲にピントを合わせる必要がありますのでfを上げる(数値を大きく)必要があります。猫が静止している場合は思い切ってシャタースピードを下げてISO感度を上げて(この写真はISO3200)、絞りを優先させると良いと思います。

ぜひ、色々試してみて牛舎のかわいい猫たちを撮ってあげてください。

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