まるで風景写真のような猫写真の世界

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題:北に生きる猫

著者:土肥美帆

出版:河出書房新社

2018年に出版された猫写真集です。猫写真といえば岩合さんが有名ですが、その岩合さんも認めた「作品としての完成度が高い」猫写真集です。

猫写真は最近、「かわいい」や「おもしろい」路線のものが多く、写真作品としての完成度は二の次になっていることも。もちろん、それはそれで猫の魅力を味わえる世界ではあるのですが、写真集を見ていてもあまりグッと来ないんです(←結局購入して読んでいるわけですが)。

そんな中、「北に生きる猫」は異色の猫写真集で度肝を抜かれました。

表紙からして猫がかわいくない!んです。

北海道の雪の中、厳しい環境を生きている猫たちがテーマ。ほとんど太陽が写っていない上に猫の毛がなびくような強風の中で撮影された写真の数々。「かわいい」「おもしろい」とは言い難い、野生がそこにはあります。猫の眼光は常にするどい。

かわいい猫を見るというより、作品としての猫写真を研究するという感じで最初は写真集を購入しました。が、不思議なことに、この厳しい表情の猫たちが愛おしく思えてくるのです。

写真のレベルを上げたい、かわいいだけじゃなく猫をもっとしっかりと観察してみたい、というアナタにおすすめの一冊です。本屋さんになくても、下の写真をクリックしてAmazonから購入できますよ!

北に生きる猫

ちなみに、土肥さんはインスタグラムもやってらっしゃって、そちらでも写真集同様に完成度が高いけれどカワイイ猫たちの写真が見れますよ。まだフォローしてない方は必見!顔デカ猫さんシリーズは超おすすめ
土肥さんのインスタはこちらをクリック

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