2020年がはじまりました。
ブログをいつもご覧いただいている皆さま、本当にありがとうございます。お役にたてる情報の発信をしていきますので、どうか今年もよろしくお願いいたします。
余談ですが、年末に猫島で僕のブログをご存知だという方とお会いしました。なんだかとても嬉しかったです。
いつもご覧いただきありがとうございます!!
さて、今回は2019年を振り返ってみたいと思います。
2019年のテーマ
2019年は自分なりに猫写真に対してテーマをもって取り組んでいました。
激しく動く猫をしっかりと撮れるようになること。
撮影の幅を広げること。
コンテストに応募すること。
激しく動く猫を写し止めるために、メインのカメラをソニーのα7ⅲからNikonのD500に変えたのも今年です。(カメラ入れ替えの詳しい記事はこちら)
おかげで、カメラの性能の限界や、自分の撮影技術の課題などが分かったことは大きな収穫でした。
それでは、一つ一つテーマに対する結果をみていきましょう。
激しく動く猫をしっかりと撮る
結論から言うと、達成できませんでした。
激しく動く猫用に入手したD500で果敢に挑むも、ミラーレスとほとんど変わらない結果に終わりました。
ただ、一眼レフの素晴らしいところは、光学ファインダーです。光学ファインダーはミラーレスのEVF(液晶ファインダー)と違って、遅延がありません。この恩恵は大きく、「今この瞬間にシャッターを切った」という場合のタイミング逃しは劇的に減りました。
逆に、一眼レフはピントがシビアです。
オリンパスのEM-1やソニーのα7ⅲは強烈な手ブレ防止機能が効いてくれるので、まず手ブレによるピントの甘さが少ない。
それに対して、NikonのD500は本体に手ブレ防止機能がついていません。また、シャッターを切った時の振動がミラーレスに比べて大きい。
しっかりと構えて撮らないと「微ブレ」という現象に悩まされることもあります。
オートフォーカス追従(AF-Cなど)の性能に関して言えば、近距離で猫の激しい動きを捉えてくれるような性能を持ったカメラは現時点では存在しないということなんだと思います。
例えばこちらの写真は、NikonのD500で50mmの距離でAF-Cで撮影したものです。完璧に被写体にピントを合わせた状態なのですが、被写体の動きが早すぎてピントが追いついていないのです。
拡大してみると下のように、ピントが甘いことがわかります。
近距離で激しく動く猫を撮る場合は、猫のあまりのスピードにAFがついていけないことが多くあります。
そういう場合は、猫の動きを予測して置きピンで撮るか、少し離れてオートフォーカスで追うかの2択になります。
猫とある程度距離がある場合は、オートフォーカスの追従成功の可能性はアップします。
こちらは80mmの距離での写真で同じくAF-Cでの撮影です。
ピントはばっちりあっています。
同じスピードでも距離によって結果が違うのがなぜか。目の前を100キロで横切る車は肉眼では捕捉ができませんが、100メートル先を100キロで横切る車なら楽々目で追えますよね?この理屈なんです。
この写真のシャッタースピードは1/1250です。飛び猫を横から撮る場合などは、1/1000以上のシャッタースピードがおすすめですね。同じ動いている猫でも、こちらに向かって走ってくるような場合は、1/500くらいでもピントが合います。お試しあれ。
撮影の幅を広げる
猫の写真を撮っていると、どうしてもマンネリになると言いましょうか、同じような写真を量産してしまいません?
猫の写真だけではなく、いろんな素晴らしい写真をみて、写真の幅を広げることも大切だと思うのです。なんとなく撮るのではなく、テクニックを使ったりしながら撮ってみようと心がけてみました。
写真でとても有名なテクニックの一つがリフレクションです。リフレクションというのは写真の世界では反射という意味。水たまりや鏡などへの映り込みのことです。
リフレクションと猫に関する記事も過去にアップしています。興味のある方は、こちらの作例もご覧ください。
飛び猫にリフレクションを使ってみたのがこちらです。
光と影を意識しながら構図を作ってみたのがこちら。
ストーリーのある写真にチャレンジしてみたり。
と、まあ色々と試してきたわけですが、少しは撮影の幅が広がった気がします。
コンテストへの参加と結果
撮りためた写真に日の目を見せてあげるべく、コンテストにも応募してみました。いくつかのコンテストに応募してみたところ、2つのコンテストで入賞することができました。
一つはすでに公表されている住友不動産販売が主催する「6th STEP フォトコンテスト」というもので、ステップ賞なるものをいただきました。
こちらは猫写真ではなく、日本の風景をテーマにしたものだったのですが、グランプリの賞金が100万円と高額だったのでつい応募してしまいました。僕がいただいた賞は1,000円のクオカードね(笑。
写真はこれです。
実はこの他にも、来年発表されるコンテストで入賞通知をいただいています。
猫写真を撮っているものにとっては光栄な賞ですので、コンテストの発表が行われ次第、ここでもお知らせさせていただきます。
今年のテーマ
というわけで今年のテーマ。
1、逆光をうまくコントロールできるようになる。
逆光写真は2019年のそれなりに意識してきたのですが、なかなか思ったような写真を撮れず苦しんできました。たぶん逆光写真はミラーレスカメラの方が克服しやすいんだと思いますが。そんなことも含めて色々と実験を繰り返してみたいと思います。
2、猫の持つエネルギーが伝わる写真を撮る
激しい動きにこだわる理由の一つが、これなんです。たぶん僕は、猫の生命力というか生きることに対するエネルギーみたいなものを写真に写しとりたいんだと思うのです。今年は激しい動きにこだわらず、そんなテーマを持って取り組んでみたいと思います。
3、コンテストへの応募と本の出版
コンテストへの応募は続けてみたいと思っています。また、猫の写真に関する本の出版などもできたらいいなと思っていますので、そのための活動をしてみたいと思っています。
今年も、時間の許す限り「猫活のススメ」をお楽しみいただけたら幸いです。
参考になりそうな記事
D500で激しく動く猫にチャレンジ
オリンパスEM1mark2からニコンD500へ
動く猫の撮影
リフレクションと猫
NikonのD500デビュー