D500で激しく動く猫にチャレンジ

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NikonのD500とキットレンズ16mm-80mmを入手し使い倒しています。激しく動き回る猫にチャレンジしてみましたので、よい点や悪い点を早速レポートしてみます。

D500のよい点(光学式ファインダー)

なんといっても光学ファインダー(OVF)です。ミラーレスの電子ファインダー(EVF)と違い、OVFは被写体をそのまま見ている状態。激しく動き回る猫をファインダーの中で存分に追いかけることができます。ミラーレスに搭載されているEVFは一旦電気を介して被写体を液晶に映し出しているので、ほんの少しですがタイムラグが生じますし、連続シャッター(メカシャッター)を使いながら被写体を追いかけると被写体がカクカクして見えたりします。

例えば、猫同士がじゃれあうシーン。

場合によってはかなり激しいこうしたシーンでは、連続シャッターを切りながらミラーレス機のEVFで被写体を追い続けるのは慣れが必要です。慣れればもちろん撮れますが、OVFと比べてしまうと違和感は残ります。そうしたことから

「あれ?あのシーン撮ったはずなのに無い!」

ということが時々起こります。

それに比べてOVFだと、「今だ!」と思ってシャッターを切ったシーンはミラーレスよりも確率高くヒットしています。もちろん、ミラーレスがダメだということではありませんが、比較するとそんな気がしています。

ただ、いずれのケースでも「この瞬間!」と思ってからシャッターを切るまでにわずかながらタイムラグが生じますので、結局予測しながらシャッターを切らないと本当に狙った瞬間の写真は撮れないというところは一緒なのですが・・・。

D500のよい点(AF-Cでも手動でピント合わせがしやすい点)

激しく動く猫を撮影する時は、オートフォーカスのモードはAF-Cを使います。カメラが自動的にピント合わせを繰り返してくれるモードですね。ただ、このAF-Cは万能ではありません。
以下のようなシーンでは、AF-Cを使いながらも手動でピント合わせをする必要が出てきます。

・草むらなど、被写体をターゲットエリアの枠内に捉えにくい場合(邪魔なものが前後にたくさんある)

・向こうからこちらへ(あるいはこちらから向こうへ)素早い動きで移動する被写体(例えば構えている猫がこちらにジャンプしてくるような場合)

・ピントが合わせにくい被写体

・ファインダー内に見えていない被写体を捉えたい場合(横切る猫など)

AF-Cモードの状態でピントリングが普通に使えれば問題ないのですが、α7Ⅲは一手間必要になります。対して、D500はAF-Cモードの時にも普通にピントリングは有効です。

AF-Cで撮っているけれど、猫がこちらにジャンプしそうな場合には瞬時にピントリングを使って手動で置きピンで撮る、なんていうことができるワケです。

これは動きモノを撮るにあたってとても重要な機能だと思います。

例えば、この写真のジャンプしている猫に注目。やや後ろから前に向かってジャンプしたのですが、これはAF-Cだとピントが合いません。ですので、ピントリングを使って少し前にピントを置き、猫がジャンプした瞬間にピントが合うようにして撮ったものです。

こちらのバッタを捕獲する猫も同様です。猫が草むらでバッタを狙っている時はそもそも被写体が草むらの中にいるので、AFで捕らえるのは至難の業です。ピントリングで猫がジャンプしそうな前方に置きピンをしておき、シャッターチャンスを待ちます。基本はAF-Cでシーンによって瞬時に手動ピント、というケースは意外と多く発生するものです。

こうしたケースではα7ⅢのC-AFは少々使いづらさを感じます。

D500のよい点(AF-Cでのオートフォーカスのスピードが早い)

AFのスピードは被写体の条件やレンズ、カメラの設定条件によっても大きく変わります。同じ被写体を狙って、カメラの設定は可能な限り近い設定をして試したところ、D500の方がα7Ⅲよりもオートフォーカスのスピードは早い気がしました。迷いが少ない印象もあります。

比較に使ったのはα7Ⅲが24-105 F4レンズに対してD500が16-80(35mm換算で24-120)mm F2.8-4です。

α7Ⅲの方がオートフォーカスで迷いが少ないと思われた場面は逆光が強い時です。あくまで利用して感じたレベルで正確に比較実験をした訳ではありません。ご参考まで。
ただ、D500を保有する前はα7Ⅲでがんがん動く猫を撮っていましたので、α7Ⅲで動く猫が撮れないということではありません。カメラに慣れて撮り方をちゃんと工夫すれば相当激しい動きのものでも余裕で対応できることは間違いありません。

悪い点(ISO感度耐性はオリンパスと似たようなレベル)

D500のセンサーはAPS-C。
α7Ⅲはフルサイズ。

画素数は概ね同等ですので、理屈で考えるとα7Ⅲの方がISOを上げた際にノイズが出にくいのは当たり前です。撮った写真を見比べてみると2段くらいのノイズの差を感じました。

あくまで使ってみた感触です。厳密なテストなどをしたわけではありませんので、製品購入をご検討されている方は僕のブログだけでなく実際に店頭で試してみるなどご自身の目で確かめられることをお勧めしますが。

バッテリーの持ちはそんなに良くない

仕様上は1000枚以上との事ですが、AF-Cをガンガン使って、撮った写真を確認して削除、などしながら使っていると300枚程度でバッテリーが30%くらいまで減りました。朝の7時から撮影開始して14時頃には空になりましたので、僕と同じような使い方をされる方は注意が必要です。

液晶がかなりバッテリーを食うようです。撮影だけ黙々とする分にはAF-Cを中心に使っても800枚くらいまで撮れそうな感じでした。

とりあえず、使ってみた感想でした。まだまだ使い込んでいく中でいろんな発見がありそうです。追って、レポートしていきます!

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